「クラウド アトラス」から見る現代の労働や仕事の嘘/映画/クローン/人間/欺瞞
仕事が辛い人へ
ブラック会社に勤めている人へ
従って、仕事が楽な人やそんなに大変ではない人、そこそこ楽しめている人やホワイト会社に勤めている人にとっては合わない内容になっていることを予めご了承下さいm(__)m
１．年季明けの自由、定年後の自由
ソンミ451というクローンが登場しますが、そのクローンの一生と私たちの一生がかぶりました。
ソンミ451たちは給仕ロボットとして働かされており、反抗するとすぐに頸動脈に埋め込まれた爆弾を爆発させられ、殺されます。
だからでしょうか、寝て起きて朝から夜中まで働いてご飯食べてまた寝て起きて、朝から夜中まで働いてご飯食べてまた寝て起きて・・・の日々を繰り返させられています。
生存したいがために、殺されたくないがために、クローンはクローンを利用している者のために一生を通じて働いているように見えました。
私たちは従業員として働かされており、反抗するとすぐに左遷、シフト減、リストラなどにより経済的、社会的に殺されます。
だからでしょうか、寝て起きて朝から夜中まで働いてご飯食べてまた寝て起きて、朝から夜中まで働いてご飯食べてまた寝て起きて・・・の日々を繰り返させられています。
生存したいがために、殺されたくないがために、私たちは私たちを利用している者のために一生を通じて働いている部分もあるのかもしれません。
そしてソンミ451たちは一年に一回、首輪にしるしを付けてもらいます。
そしてそのしるしが8個か10個か忘れましたが、ある数まで貯まったら年季明けとなり、晴れて自由の身になれるはずでしたが・・・。
私たちは定年まで働けば、後は貯金と退職金と年金によって安楽な老後が送れるようですが・・・。
実際は年季明けの自由は嘘であり、10年も朝から晩まで働いたクローンは殺され、新しいクローンの原料と、今いるクローンの食べ物として加工されていたのです。
これは１つの考えですが、実際は定年後の自由は嘘であり、４0年も朝から晩まで働いた私たちは老化に伴い健康を損ない、早々と死んだり、年金の減額と支給開始年齢の先延ばしにより、定年後も引退できず一生働き続けるハメになるかもしれません。
今までは定年後の自由は確かにありましたが、私たちが定年を迎える数十年後はどうなるかわかりません。
年季明けの自由が嘘だったように、定年まで勤めたら安楽な老後が約束されるというのは嘘かもしれません。
単にクローンや従業員の日々の仕事で発生するストレスや不満のガス抜きでしかないのかもしれません。
ガス抜きをし、また労働に向かわせるモチベーションを維持するための嘘かもしれません。
よくよく考えてみると、おかしな所が見えてきます。
生存したいがための労働で、うつ病になったり過労死・過労自殺している人は後を絶ちません。
これでは本末転倒では無いでしょうか？
もちろん、よっぽどひどい労働条件のブラック会社で働いているのでは無い限り、過度の心配は無用かもしれませんが。
２．人が利用される仕組み
しばらく文章に勢いをつけるため語調が荒くなりますので予めご了承下さい。
仕事を頑張れば、正社員や公務員になれれば、結婚できて子供が持てて、持ち家を建てられて世間に恥ずかしくない中流の暮らしができる？
そんなこと思っているから利用されるんだよ！！
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生活したい、死にたくない！そんなこと思っているから利用されるんだよ！
クローンはおとなしく１０年奴隷労働したって結局は殺されるんだから、今反乱して殺されても同じことではないだろうか？
私たちもクローンのように、おとなしく何十年も奴隷労働したって結局は老いて死ぬのだから、今反乱して殺されても同じことではないだろうか？
もっと尊厳を持てよ。
もっと尊厳を持って生きてもいいのではないだろうか？
結婚できて子供が持てて、持ち家を建てられて世間に恥ずかしくない中流の暮らしを目指すことは別に悪いことではないのかもしれません。
会社勤めもブラック会社で無い限り、そこまで悪いものではないのかもしれません。
程度・バランスの問題かもしれませんから、多少は会社に利用されてもいいのかもしれません。（笑）
そして私たちも、多少会社を利用してもいいのかもしれません（笑）
そして、生存欲求を諦め、高い生活水準の暮らしどころか中流の暮らしも諦め、結婚も恋愛も子供も持ち家も諦めた先には、もう過度に仕事や会社にしがみつくことは無いでしょうし、しがみつく必要もなくなっているかもしれません。
これこそが自由ではないでしょうか？
これこそが心からの安心感を得る方法ではないでしょうか？
そして、最も人に利用されにくい状態ではないでしょうか？
欲がない人は騙しにくいらしいですが、欲がない人は利用されにくくもあるのかもしれません。
３．魂の選択
生きるために、悪い人間や、自分を利用する人間のために働くか、潔く殺されるかは「魂の選択の問題」かもしれません。
好きでない、やりたくもないことを悪い人間のためにして、奴隷として働くか、それともここで潔く殺されるかは「魂の選択の問題」かもしれません。
もう今後の人生、中流の暮らしも生存も諦め、魂の喜ぶことだけをやりたい、そしてそれで生きていけないんだったら潔く殺されよう！という選択も、ありかもしれません。
そしてその決断は、その人個人にとっては良いかどうかはわかりませんが、その人自身である宇宙そのもの、宇宙全体にとっては、とても良いものになるような気がします。
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個人の人生がどうであるかは、それほど重要なことでは無いのかもしれません。
なぜなら、全ては同じ1つだからです。
この考えは、ファシズム的な全体主義とは違うと思います。
４．「クラウド アトラス」から見る現代の労働や仕事の嘘/映画/クローン/人間/欺瞞～まとめ
映画の中でも現実世界の中でも、人が人やクローンを利用することはよくあるということ、よくよく真実を見ないと気が付かないうちに私たちも利用されていることがあるということ。
現代も弱肉強食の面がまだまだあるということ。
騙して利用するために耳障りの良い嘘が使われるが、嘘に嘘と気付くのは難しいということ。
多くの人は嘘の情報を真実だと信じているということ。
しかし嘘に気付かない限り支配を脱するのはほぼ不可能であるということ。
過剰に生存欲求や承認欲求を重視すると、それだけ利用・支配されやすくなるということ。
利用や支配を脱するためには、時に「魂の選択」すら必要になるということ。
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