うつになったら負け？

うつになったら負け？

うつ病になった人、なりそうな人へ
うつ病を経験した私の感想

”うつ病と世間体の真実”

１．うつになったら負け？

①社会的評価
うつ病になったら社会的評価は下がることはあれ上がることは無いでしょう。

治療中はもちろんのこと、治癒後も以前のようにバリバリ働くことは出来ませんから。

無理のできない体になるわけです。

私がうつ病になった時は学生の時だったので、体調がきつい以外のハンデを感じたことはありませんが、それは私が学生だったので周りの目が温かかったからでしょう。

ですが社会人の方がうつ病になったら休職を余儀なくされますし、復帰後もお荷物扱いされるのが現実でしょう。

お荷物扱いされるのはまだマシな方で、解雇される場合も多々あるでしょう。

②プライベートへの影響
うつ病になると、当然プライベートへも影響します。

友人づきあいも以前のようにはできなくなりますし、友人たちにも気を使わせてしまいます。

恋人がいる方は恋人にも負担をかけてしまうでしょう。

振られる方も出てくるかもしれません。

ただひょっとしたら、みんな今までと変わらないように接してくれるかもしれません。

私がうつ病になった時、まだ自分も友人も学生だったというのもあると思いますが、特に特別扱いされることなく、変に気を使われること無く今まで通りに接してくれました。

告白してきてくれた子さえいました。

普通はうつ病の人を恋人にしたいとは思わないでしょう。

私も思いません（笑）

今思えばとてもありがたいことでした

私は周りの人間に恵まれていたのかもしれません。

周りの人は自分が思うほど自分のことを気にしてはいないのでしょう。

そう考えるとプライベートへの影響はそんなに心配しなくてもいいのかもしれません。

④個人的幸福の増大
うつ病になることで特に勉強は仕事など社会的なことにはマイナスの影響を与えますが、個人的幸福はむしろ増大します。

不思議な感じがする方もいらっしゃるかもしれませんが、うつになる時というのは、ストレスやプレッシャーの多い、悩みの多い、生きていくのが大変な、辛い状況なわけです。

それをうつ病を治していく過程でストレスやプレッシャーの少ない、悩みの少ない、生きやすい楽な状況に変えていくわけです。

心構え的にも今までの自分を責めやすい、悪いところを拡大して見る見方や、完璧主義、を改めていきます。

すると、以前より幸せになるわけです。

いいじゃないですか、社会的地位・社会的評価が下がろうが年収が下がろうが以前より幸せになるんでしたら。

社会的地位・社会的評価や高い年収を求めるのも突き詰めれば幸せになりたいからですし。

幸せが社会的地位・社会的評価や高い年収を手放した先にあるというのは、瓢箪から駒のような、普通は気が付かない意外なものではあります。

社会的地位・社会的評価や高い年収を得るにはストレスやプレッシャーに打ち勝って激しい競争を勝ち抜く必要がありますし、仕事や勉強にたくさん時間を割かなければなりません。

そして社会的地位・社会的評価や高い年収を手にした後も、それを維持するためには依然としてかなりの時間を仕事に割かなければなりませんし、今持っている社会的地位・社会的評価や高い年収をいつか失うのではないかという恐怖とも戦わなければなりません。

こう考えると社会的地位・社会的評価や高い年収を得ることは本当に幸せに結びつくのでしょうか？

どうもそうではないようだ、というのが私の意見です。

うつ病になり、それが治った後は以前よりも幸せになるんでしたら、うつ病も悪くないかも、と思えてくるから不思議です。