生活の維持と自尊心の関係
失業や減収で苦しんでいる人へ
自尊心の拠り所を外に求めるから必要以上に苦しむ
1.条件付き自尊心
人は皆、自尊心を持っています。
自尊心とは、自分を大切に思う気持ち、自分を価値ある存在だと思う気持ちです。
この自尊心とは人間にとってとても大切なもので、自尊心が上がればいい気分になりますし、下がれば落ち込み、大きく下がるとうつ病になって自殺することにもなりかねません。
そしてこの自尊心は多くの人にとって、「条件付き」のものです。
例えば、仕事がうまくいっている、素敵な恋人がいる、お金がたくさんある、良き友人がいるから私には価値がある、みたいな。
この条件付き自尊心は仕事がうまくいっている、素敵な恋人がいる、お金がたくさんある、良き友人がいるときは、いい気分になれて何の問題もありません。
ですが、一度結果が出なくなるとひどく落ち込むことになります。
2.条件付き自尊心を持つと必要以上に苦しむことにつながる
そして、この条件付き自尊心についての私の個人的体験を綴ります。
当時というか今もですが、仕事を掛け持ちしていた私は、食べていけて、多少は娯楽も楽しめるだけの収入を得ていました。
ところがある時ひょんなことで仕事が減り、それにともなって収入も減ってしまいました。
収入が下がったことで、生活していくことさえできなくなってしまいました。
当然私はショックを受けましたし焦りました。
(本文の趣旨とは関係ないですが前々から収入が下がる可能性があることは重々承知していたのですが、実際なると予想以上にへこみました)
生活できないくらい収入が下がったら誰でも驚きますし落ち込みます。
ここまではいわば当たり前の反応です。
ですがここで奇妙なことに気づきました。
私は収入が下がったことから受けるショックよりもはるかに落ち込み、へこんでいたのです。
言い換えれば必要以上に、本来当然苦しむであろう程度以上に苦しんでいたのです。
なぜそんなことになったのか、自己分析してみました。
そしてわかったのは、私は収入を失ったことで、自分の稼ぎで生活を回している、自活しているという誇りまで失ったからこそあそこまでへこんでいたのです。
言うならば自尊心の拠り所を、自活して一人暮らししている自分に求めていたからこそ、それを失った時自尊心が下がり、世界が滅亡すればいいのにレベルで落ち込んだわけです(笑)
これは自尊心の拠り所を、自活して一人暮らししている自分に求めてなんかいなければ、経験せずにすんだ苦しい感情でした。
このように条件付き自尊心を持つと、時として必要以上に苦しむことにつながりますし、私の場合はあまりなかったですが、自尊心の根拠となっているもの、私の例では「自活している自分」を失うことに恐怖を感じます。
3.ではどうすればいいか?
条件なしの自尊心を持つことです。
私の例で言えば、収入が下がって一時的にしろ自活できなくなった自分を、そのまま認め受け入れ愛することです。
そうすれば、自尊心を保つ条件から「自活していること」という項目が抜けますから、自活できなくなっても自尊心には何の影響もありません。
仕事がうまくいっていなくても、素敵な恋人がいなくても、お金が無くても、良き友人がいなくても、そんな自分をそのまま認め、受け入れ、愛することができれば、全てを失っても自尊心の低下で苦しむことはありません。
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